乙4ブログ 第1章 物理 ②沸騰と沸点

第1章 物理

②沸騰と沸点 (学習時間目安15分)

沸点の温度が違うから、山の上で作るカップ麺はぬるい!

重要ポイント

  • 沸騰と蒸発の違い
  • 飽和蒸気圧と沸点の関係
  • 周囲の熱を奪う蒸発熱

覚えたいワード

  • 沸騰
  • 沸点
  • 飽和蒸気圧
  • 蒸発熱
蒸発と沸騰の違い

液体が気体に変わる『蒸発』。蒸発は液体の表面で起きている。

液体の中からも激しく蒸発することを沸騰という。

熱エネルギーが液体から気体へと変化するためにだけ使われるから、温度は一定になる。この沸騰が起きる温度を沸点という。

飽和蒸気圧

一定の温度において蒸気が示す最大圧力のことを飽和蒸気圧という。

  • 飽和蒸気圧の値は液体の種類や温度によって変わる。
  • 温度が上がれば飽和蒸気圧も上がる。
  • 「飽和」とは最大まで満たされた状態のこと。

液体が沸騰するには、液体の蒸気圧が液面にかかる外圧以上の大きさになることが必要。

液体を加熱して温度が上がると飽和蒸気圧も上がり、外圧(大気圧)の値と等しくなる。飽和蒸気圧と外圧(大気圧)の値が同じになることで、液体の沸点に達し沸騰する。

つまり、沸点とは飽和蒸気圧と外圧の値が等しくなるときの温度

沸点は外圧が大きくなると高くなり、外圧が小さくなると低くなる。

たとえば、

通常、水の沸点は100℃。しかし山の上の気圧が低いところでは、沸点は100℃以下に下がる。

注意:沸点とは、飽和蒸気圧が1気圧になるときの液温。沸点は物質によっても違うので注意。

蒸発熱(気化熱)

蒸発熱は、液体が気体に変化するときに吸収される熱エネルギーのこと。気化熱ともいう。

水の蒸発熱は、他の物質より大きく熱を吸収するので冷却効果が高い。そのため消火によく使われる。

水は消火に使われる代表的なものです。乙4では危険物の消火が大事になってくるので要チェックです。

たとえば、

打ち水を撒いたとき、水が蒸発すると周囲から熱を奪い涼しくする。

まとめ

  • 液体の表面は蒸発。中からも起きているのは沸騰。
  • 飽和蒸気圧と外圧が等しくなる値が沸点。
  • 蒸発熱とは、液体が気体に変化するときに吸収される熱。

メインメニュー

コメント

タイトルとURLをコピーしました