乙4ブログ 第2章 化学 ②物質量の表し方

第2章 化学

②物質量の表し方

重要ポイント

原子量の基準

分子量の数え方

物質量molの考え、表し方

元素と原子

元素は物質を構成する基本的な成分のこと。水素、炭素などの、これ以上分けることができない物質。

原子は元素を構成する最も小さい粒子。

元素と原子の関係は、原子はその元素の性質を決定する要素。

原子構造

原子の中心には原子核があり、負の電荷である(-)電気を持つ電子が周囲をまわっている。

原子核は、正の電荷である(+)電気を持つ陽子と、電気を帯びていない(電荷をもたない)中性子でできている。

陽子もしくは電子の数を原子番号といい、陽子の数と中性子の数を足した数が、その原子の質量になる。

原子量

原子の質量は小さく、g(グラム)で表すと複雑になってしまう。

そこで、炭素原子の質量を12と決めて、これと比較したときの原子の質量の比のこと原子量という。

たとえば、

水素(H)の原子量は1、これは水素原子の質量が炭素原子の12分の1であることを表している。

分子量

分子は原子が結合した粒子であり、分子の質量を示す値を分子量という。

分子量とは、分子に含まれる元素の原子量の和のこと

たとえば、

炭素Cの原子量は12、酸素Oの原子量は16なので、二酸化炭素であるCO₂の分子量は

12+16×2=44になる。

物質量mol

化学における数の数え方、mol(モル)単位。化学の計算で重要な概念。

原子や分子の粒子の数は多すぎるので、1つずつではなく、6.02×10²³個というまとまった数で扱う。

1モル(mol)とは、この6.02×10²³個をいう。

モルを使う物質の量を物質量という。

たとえば、

物質量の考えを鉛筆で例えると、鉛筆12本の集まりを1ダースという。化学の世界では6.02×10²³個の集まりを1molという。

モル質量

モル質量とは、1moあたりの質量のこと。

1molの質量は、その原子量や分子量にg(グラム)をつけたものと同じになる。

たとえば、

水H₂Oの分子量は1×2+16=18、水1molは18gになる。

また、炭素Cの原子量は12なので、炭素1molは12g。

まとめ

原子量・・・炭素(C)を質量12として、比べてそれぞれの質量を表す。

分子量・・・分子に含まれる原子を足した質量。

mol・・・1molは原子量または分子量にgをつけたのと同じ

     例:H₂Oの分子量は18、水1molは18g。

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