④化学式と化学反応式
📌 はじめに
化学の基本は、「どんな物質(成分)が、どう反応して別の物質になるか」を 記号と数で表すこと です。
そのためにまず覚えるのが 化学式 と 化学反応式。
これらをしっかり理解すれば、試験に出る「反応の割合・物質量・生成物の量」などがすっと解けるようになります。

1. 化学式って何
『化学式』とは二酸化炭素はCO₂というように、
元素記号を使って物質の組成や構造を表した式をいう。
化学式の種類
化学式にはいくつかの種類がある。
・分子式
分子を構成する原子の種類と数を表した化学式です。
例:
酢酸の分子式は C₂H₄O₂
(炭素2・水素4・酸素2)
・組成式
物質を構成する原子やイオンの数の割合を、
最も簡単な整数比で表した化学式。
例:
酢酸の分子式 C₂H₄O₂ を
CH₂O と表したものが組成式。
・示性式
有機化合物の性質を決める原子団を官能基といい、
その官能基が分かるように表した化学式。
・構造式
分子内の原子の結合を直線(価表)で表した化学式。
2. 化学反応式って何
化学式を使って化学変化の様子を表した式を『化学反応式』という。
化学反応式では、
👉 左右で原子の種類と数が必ず同じでなければなりません。
そのため、化学式の前に係数をつけて調整する。
化学反応式の書き方(係数のつけ方)
例:水素と酸素が反応して水ができる場合
水素:H₂
酸素:O₂
水:H₂O
これをそのまま書くと
H₂+O₂ → H₂O
となるが、これは成り立たない。
手順①:酸素の数をそろえる
右辺の酸素が少ないため、係数をつけます。
H₂+O₂ → 2H₂O
手順②:水素の数をそろえる
左辺の水素が少ないため、係数をつけます。
2H₂+O₂ → 2H₂O
これで、左右の原子数が一致します。
※ 反応の前後で変化しない物質(触媒など)は、
化学反応式には書きません。
4. 化学反応式から分かること
化学反応式を見ると、物質の量的関係が分かる。
| 見える情報 | どんな意味? |
|---|---|
| 分子の数 | 反応で何個ずつ使うか |
| 物質量(mol) | 反応で扱う量の比 |
| 気体の体積 | 反応前後の体積比(気体) |
例えば:
2H₂ + O₂ → 2H₂O
- H₂ は 2mol 必要
- O₂ は 1mol 必要
- 生成する H₂O は 2mol できる
ということがわかります。
また、気体なら mol と体積が比例するので、
1 mol = 22.4 L(標準状態) の関係も使えます。
5.受験者用ポイント整理
✔ 化学式 は元素と数を表す式
✔ 化学反応式 は反応の流れを示す式
✔ 係数で原子数をそろえるのが基本
✔ 正しい反応式から mol 比・生成物の量・気体体積 の関係がわかる
✔ 反応式は 左右で原子の総数が変わらない(物質保存則)
6. まとめ(短縮版)
- 化学式 = 物質の組成
- 化学反応式 = 反応の仕組みと量的関係
- 反応式の係数は 原子数をそろえるためにつける
この基本をマスターすれば、乙4で出題される化学の問題がぐっと解きやすくなりますよ。

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