乙4ブログ　第５章　危険物の性質　②第４類危険物

第５章　危険物の性質

第４類危険物の７つの分類

危険物の引火点、液の比重、蒸気の比重。

火災予防と消火方法

第４類危険物は引火性液体である。

引火性液体は常温（２０℃）で液体、可燃性蒸気を発生して空気との混合気体をつくり、点火源を与えると引火や爆発を起こす危険がある。

・第４類危険物は引火点によって以下の７つに分けられている。

・物品ごとの引火点・発火点・比重

引火点が低いということは、それだけ引火しやすく危険ということ。

・引火しやすい

常温（２０℃）または加熱することで可燃性蒸気が発生し、引火する危険がある。

対策としては、密栓し、冷暗所に保存する、火気や加熱を避ける、空間容積を確保することが挙げられる。

・水に浮く

第４類危険物の特徴のとして、水に溶けず（非水溶性）、比重が１より小さいものが多く、水に浮く。このため、水の表面に広がり、燃焼面積が大きくなる危険がある。

・蒸気が空気より重い

第４類危険物の可燃性蒸気の比重は１より大きいので、空気より重く、低い場所に留まる。床にくぼみがある場合、そこに可燃性蒸気がたまるので危険が高まる。

対策として、換気をする。屋外の高所に排出する。防爆型の電気設備を使うことが挙げられる。

・静電気が発生しやすい

液体の流動によって静電気を発生しやすく、非水溶性で、電気の不良導体が多いため、静電気が蓄積されやすい。

対策として、流速を遅くする、静電気が発生しにくい導電性材料を使う、湿度を上げて静電気を水分に移動させる。接地（アース）をすることが挙げられる。

第４類危険物のような可燃性蒸気による火災は、除去や冷却による消火は難しいので、窒息、抑制が有効である。

非水溶性の危険物の場合、水による消火や強化液の棒状放射は避ける。

水溶性の危険物の場合、耐アルコール泡を使う。

第４類危険物の火災に適切な消火剤と消火方法は下記の通り。

いずれの消火方法も、油火災に対応できる。

第４類危険物の管理について

消火方法について