乙4ブログ 第6章 危険物に関する法令 ⑩屋内タンク貯蔵所と地下タンク貯蔵所の基準

第6章 危険物に関する法令

⑩屋内タンク貯蔵所と地下タンク貯蔵所の基準

重要ポイント

第4石油類と動植物油類以外の第4類危険物を貯蔵する場合の、屋内タンク貯蔵所のタンク容量は20000ℓ以下。

地下タンク貯蔵所のタンクの頂部に無弁通気管か大気弁通気管をつける

屋内タンク貯蔵所の位置・構造・設備の基準

屋内タンク貯蔵所は、屋内にあるタンクで危険物を貯蔵、取扱う貯蔵所。

屋内タンク貯蔵所に保安距離と保有空地は必要ない。

屋内タンク貯蔵所の構造と設備の基準は下記の通り。

設置場所・平屋建のタンク専用室
・タンクと壁の間と、タンク同士の間には、0.5m以上の間隔を空ける
容量・指定数量の40倍以下。タンクが2基以上ある場合は、すべて足しても、この指定数量の倍数に収まるようにする。
・第4石油類と動植物油類以外の第4類危険物を貯蔵する場合、20000ℓ以下。タンクが2基以上ある場合は、すべて足しても、20000ℓ以下に収まるようにする。
・液体危険物を貯蔵する場合、危険物の量を自動的に表示する装置を設ける。
壁、床、梁、柱、屋根、天井、窓、出入口・壁、床、柱は耐火構造
・液体危険物を貯蔵する場合、床は危険物が浸透しないようにする。また、傾斜をつけて貯蔵設備をつくる。
・梁と屋根は不燃材料
・天井はつくらない
・窓と出入口には防火設備を設け、ガラスは網入りガラスにする
・出入口の敷居は高さ0.2m以上
配管製造所の基準と同じ
弁、注入口屋外貯蔵タンクの基準と同じ
採光、照明、換気屋内貯蔵所の基準と同じ
圧力タンク・安全装置を設置する
・圧力タンク以外のタンクには無弁通気管をつかう
地下タンク貯蔵所の位置・構造・設備の基準

地下タンク貯蔵所は、地下にタンクを埋めて危険物を貯蔵、取扱う貯蔵所。

地下タンク貯蔵所にも保安距離と保有空地は必要ない。

地下タンク貯蔵所の構造と設備に関する基準は下記の通り。

設置場所・地盤沈下にあるタンク室内に置く
・タンクとタンク室の間は0.1m以上空け、タンクの周囲に乾燥砂を詰める
・タンクの頂部は地盤面から0.6m以上、下になるように置く
液体危険物を貯蔵する場合・注入口は屋外に設ける
・危険物の量を自動的に表示する装置を設ける
通気管タンクの頂部に無弁通気管か大気弁通気管をつける
配管タンクの頂部に取り付け、製造所の基準に合わせる
設備タンクや、その周囲に漏洩検知管などの危険物の漏れを検知する設備を設ける

まとめ

屋内タンク貯蔵所のタンクの容量は指定数量の40倍以下。タンクが2基以上でもこの容量に収まるようにする。

屋内タンク貯蔵所のタンク容量は第4石油類と動植物油類以外の第4類危険物を貯蔵する場合、20000ℓ以下。タンクが2基以上でもこの容量に収まるようにする。

地下タンク貯蔵所のタンクとタンク室の間は0.1m以上空ける。

地下タンク貯蔵所の頂部は0.6m以上地盤から離す。

地下タンク貯蔵所のタンクの頂部に無弁通気管か大気弁通気管をつける。

地下タンク貯蔵所のタンク周囲に漏洩検知管などの危険物の漏れを検知する設備を設ける。

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