乙4ブログ 第6章 法令 ⑭給油取扱所の基準

第6章 法令

⑭給油取扱所の基準

重要ポイント

給油取扱所、いわゆるガソリンスタンドの基準は、具体的には、道路からのスムーズな出入りを確保するための十分な給油空地と注油空地の確保、危険物漏洩時の流出防止対策が必要。

火災予防のための適切な標識の掲示、火災時の初期消化や危険物供給停止機能などの安全装置が求められる。

取扱所に併設してもよい建物とダメな建物がある。

物品ごとに分かりやすい色分けがしてある。

位置の基準

給油、注油空地の確保:

自動車のスムーズな出入りと、給油作業の安全性を確保するため、間口10m以上、奥行き6m以上の空地を確保する必要がある。

漏洩防止対策:

濡れた危険物や可燃性蒸気が滞留せず、流出しないよう、排水溝や油分離装置を設置する必要がある。

設置構造の基準

設備:

給油取扱所には飲食店は併設していいが、遊技場はNG。

標識・掲示板:

見やすい箇所に、防火に関する必要な事項を記載した標識や掲示板を設置する必要がある。

固定給油・注油設備:

火災予防上安全な構造とし、先端には弁を設けた全長5m以下の給油ホースまたは注油ホースと、静電気除去装置を設ける必要がある。

タンクの設置:

給油取扱所には固定給油設備や固定注油設備につける容量無制限の専用タンクと、容量10000ℓ以下の廃油タンクを地下に設置する。

セルフスタンドの特殊要件:

燃料タンクの満量時、ノズルが自動的に停止するようにする。

顧客自らが給油を行うセルフスタンドの場合、給油作業を監視・制御するための「制御宅」設置し、直視による監視が必要。

ホース機器の使用方法や危険物の品目を表示し、危険物の品目ごとに異なる彩色をする(ハイオク→黄色、レギュラー→赤、軽油→緑、灯油→青)。

安全管理に関する基準

危険物品目の表示:

顧客が誤給油しないように、固定給油設備や固定注油設備には、各危険物の品目を色分けして表示する必要がある。

自動停止機能:

地震時や燃料タンクが満タンになった際に、危険物の供給を自動的に停止する機能が求められる。

静電気除去装置:

給油ノズルには静電気除去装置を設置し、静電気の発生を防ぐ必要がある。

屋内給油取扱所の基準

建物内にある給油取扱所を屋内給油取扱所という。また、給油スペースの上部を覆う屋根(キャノピー)の面積が、敷地面積から建物の1階床面積を除いた面積の3分の1を超えるものも屋内給油取扱所として扱う。

屋内給油取扱所には病院や福祉施設を置いてはいけない。

まとめ

給油取扱所には間口10m以上、奥行き6m以上の給油空地が必要。

給油取扱所には固定給油設備や固定注油設備につける容量無制限の専用タンクと、容量10000ℓ以下の廃油タンクを地下に設置する。

給油取扱所には飲食店は併設していいが、遊技場はNG。

セルフスタンドでは、危険物ごとに色分けする。

  • ハイオク(黄色)
  • レギュラー(赤)
  • 軽油(緑)
  • 灯油(青)

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