乙4ブログ 第2章 基礎的な化学 6⃣溶液の濃度と溶解度

第2章 基礎的な化学

6⃣溶液の濃度と溶解度

重要ポイント

溶かす液体(溶媒)、溶ける物質(溶質)、溶ける量(溶解度)

溶液中の濃度を表す式

溶液と溶解度

砂糖水や食塩水など、液体に他の物質が溶けて均一な液体になることを溶解という。

溶解によって得られる均一な液体を溶液、物質を溶かしている液体を溶媒、溶媒が水である溶液を水溶液という。

また、溶媒に溶けている物質を溶質という。溶質は個体、液体、気体のいずれもあります。

たとえば、

100gの水に10gの食塩水が溶けているとした場合、110gの食塩水になる。

  • 溶媒・・・100の水
  • 溶質・・・10gの食塩
  • 溶液・・・110gの食塩水

溶媒は水なので、この溶液は水溶液になります。

溶媒100gに溶解する溶質の最大量(g)のことを、溶解度という。

水に(溶媒)にインスタントコーヒー(溶質)を入れると、適量なら全部溶けるが、入れすぎると溶け残りがある。つまり、液体に物質を溶かすことができる量には限界がある。

この限界の量を液体(溶媒)100gでどれだけ溶けるか表したのが溶解度です。

たとえば、

硝酸ナトリウムは水100gの温度が10℃のとき22gまで溶ける。このときの硝酸ナトリウムの溶解度は22になる。

基本的に、溶質が個体と液体の溶解度は溶媒の温度が高くなると大きくなる。ただし、溶質が気体の場合は溶媒の温度が上がると溶解度は小さくなる。

溶液の濃度

溶液に含まれている溶質の量の割合を溶液の濃度という。濃度の表し方はいくつかあり、下記の通りです。

・重量%濃度(単位は%またはwt%)

溶液の質量に対して、溶質の質量がどれくらいの割合を占めるかを表した濃度。

重量%濃度=溶質の質量÷溶液の質量g×100

溶液の質量は、『溶質+溶媒』の質量のこと。

100gの水に10gの食塩を溶かした場合、溶質が10g、溶液は100+10=100gになるので、

溶質の質量10g÷溶液の質量110×100=9.09%

が濃度になる。

・モル濃度(単位はmol/ℓ)

たとえば、

水4ℓに食塩2molが溶けていたら、

溶質の質量2mol÷溶液の体積4ℓ=モル濃度0.5mol/ℓ

さらに、モル濃度に溶液の体積をかけると、溶質の物質量が分かる。

4ℓの食塩水のモル濃度が0.5mol/ℓの場合、

溶液の体積4ℓ×モル濃度0.5=溶質の質量2mol

つまり、4ℓの食塩のモル濃度が0.5mol/ℓの場合、2molの食塩が溶けていることになる。

・質量モル濃度(単位はmol/kg)

溶媒1kgの中にどれくらいのmolの溶質が溶けているかを表した濃度で、溶液の沸点や凝固点を調べるときに使う。

質量モル濃度=溶質の物質量mol÷溶媒の質量kg

水100gに食塩1molが溶けていた場合、

溶質の質量1mol÷溶媒の質量0.1kg=質量モル濃度10mol/kg

まとめ

  • 溶解・・・液体に他の物質が溶けて均一な液体になること
  • 溶液・・・溶解によって得られる均一な液体
  • 溶質・・・溶媒に溶けている物質(砂糖など)
  • 溶媒・・・物質を溶かしている液体(水など)
  • 水溶液・・・溶媒が水である溶液(砂糖水など)
  • 溶解度・・・溶媒100gに溶解する溶質の最大量(g)のこと

溶質が個体と液体の溶媒の温度が↑、溶解度は↑。

溶質が気体の場合は溶媒の温度が↑溶解度は↓

重量%濃度=溶質の質量÷溶液の質量g×100

モル濃度=溶質の物質量mol÷溶液の体積ℓ

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