⑦第2石油類
📌 はじめに
第4類危険物(引火性液体)は、引火点の違いでいくつかに分類されます。その中でも 「第2石油類」 は、日常生活でも使われる代表的な液体が多く、乙種4類試験でもよく出題される重要分野です。
例えば、灯油や軽油 は家庭や仕事場で身近に使われる物質であり、性質をしっかり理解することで 安全な取り扱いや火災予防につながります。 この記事では、第2石油類の性質・危険性・注意点を丁寧に解説します。

🔍 1. 第2石油類って何?
第2石油類 とは、消防法で定められた 引火性液体の分類のひとつ で、
👉 1気圧における引火点が 21℃以上 70℃ 未満 の危険物をいいます。
引火点が少し高いとはいえ
➡ 常温(約20℃前後)よりやや高い温度でも蒸気が発生し、火気があると 引火する可能性がある のがポイント。
つまり「今すぐ引火しないから安全」というわけではありません。
🧪 2. 第2石油類の主な物質
以下は、第2石油類の代表的な物質です:
- 灯油 — 暖房や燃料に使われる液体(非水溶性)
- 軽油 — 自動車や機械の燃料(非水溶性)
- 酢酸 — 化学原料として使われる酸性液体(水溶性)
これらは水に溶ける/溶けないなど性質が異なりますが、共通して 引火性をもつ液体 です。
📌 3. 指定数量と注意点
📏 指定数量は?
第2石油類の指定数量(消防法による規制基準)は次の通りです:
- 非水溶性(灯油・軽油など):1,000ℓ
- 水溶性(酢酸など):2,000ℓ
指定数量を超えると 消防法による厳しい規制 がかかります。
🔥 4. 第2石油類まとめ一覧(試験対策)
📊 基本性質一覧
| 物質名 | 水溶性 | 区分 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 灯油 | 非水溶性 | 第2石油類 | 燃料 |
| 軽油 | 非水溶性 | 第2石油類 | ディーゼル燃料 |
| クロロベンゼン | 非水溶性 | 第2石油類 | 有機溶剤 |
| キシレン | 非水溶性 | 第2石油類 | 有機溶剤 |
| 酢酸 | 水溶性 | 第2石油類 | 化学原料 |
⚖ 比重・蒸気比重
| 物質名 | 液体の比重 | 蒸気比重 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 灯油 | 1より小 | 約4.5 | 水に浮く・蒸気は低所に滞留 |
| 軽油 | 1より小 | 約4.5 | 水に浮く・蒸気は重い |
| クロロベンゼン | 1より大 | 約4.0 | 水に沈む |
| キシレン | 1より小 | 約4.0 | 水に浮く |
| 酢酸 | 1より大 | 約2.1 | 水に溶ける・沈む |
👉 共通点
- 蒸気比重はすべて 空気より重い
- 低所に滞留し、離れた火源で引火しやすい
🔥 引火点・発火点・沸点
| 物質名 | 引火点(℃) | 発火点(℃) | 沸点(℃) |
|---|---|---|---|
| 灯油 | 40以上 | 約220 | 145~270 |
| 軽油 | 45以上 | 約220 | 170~370 |
| クロロベンゼン | 28 | 約593 | 約132 |
| キシレン | 33 | 約463 | 約144 |
| 酢酸 | 39 | 約463 | 約118 |
📌 覚え方ポイント
- 第2石油類 → 引火点はおおむね30~50℃台
- 発火点は 200℃以上 が多い
🔥 燃焼範囲(vol%)
| 物質名 | 燃焼範囲 |
|---|---|
| 灯油 | 1.1~6.0 |
| 軽油 | 1.0~6.0 |
| クロロベンゼン | 1.3~9.6 |
| キシレン | 1.0~6.0 |
| 酢酸 | 4.0~19.9 |
👉 酢酸は燃焼範囲が広め → 要注意
🎨 外観(色)
| 物質名 | 色 |
|---|---|
| 灯油 | 無色~淡黄色 |
| 軽油 | 淡黄色~淡褐色 |
| クロロベンゼン | 無色透明 |
| キシレン | 無色透明 |
| 酢酸 | 無色透明 |
🧯 5. 安全な取り扱いと消火
🔧 保管・取り扱いのポイント
- 火気厳禁
- 容器は密栓して保管
- 換気を十分に行う
- 静電気対策をする(特に非水溶性)
これらの基本対策を守るだけでも 事故の危険性を大きく下げられます。
🚒 消火の基礎
第2石油類の火災には、次の消火方法が有効です:
- 泡消火剤
- 二酸化炭素消火器
- 粉末消火器
※ 水は火を広げてしまう可能性があるため、基本的には NG の場合があります。
🧠 6. まとめ(試験対策ポイント)
🔹 第2石油類 = 引火点21〜70℃未満の危険物
🔹 指定数量:非水溶性1,000ℓ/水溶性2,000ℓ
🔹 灯油・軽油・酢酸が代表例
🔹 蒸気が低所に溜まりやすいので換気・静電気対策が重要

コメント