⑩動植物油類
📌はじめに
「動植物油類」 は、一見すると身近な「油(食用油など)」に見えても、危険物としての性質を持つ油です。
特に 自然発火のリスクや指定数量の大きさ(扱える量の多さ) が出題に絡むため、しっかり理解しておきましょう。

🔎 1. 動植物油類って何?
動植物油類(どうしょくぶつゆるい) とは、
👉 動物の脂や植物の種子・果肉から抽出された油で、
👉 1気圧において引火点が250℃未満 のもの を指します。
つまり、食用油のような常温では引火しにくい油でも、危険物として分類されるものがあるということです。
📋 2. 代表的な動植物油類
以下のような油が含まれます(すべて危険物):
- 椿油(つばき油)
- オリーブ油
- 胡麻油(ごま油)
- 菜種油(なたね油)
- 椰子油(やし油)
- 亜麻仁油(アマニ油)
(※植物油が中心ですが、動物由来油も含まれます)
📊 3. 動植物油類の性質(試験出題ポイント)
動植物油類の性質は次の通りです:
🔥 引火性
- 引火点は250℃未満
→ 常温では引火しにくいが、高温になると危険
🌫 蒸気・比重
- 水に溶けない
- 液体比重は水より軽い
- 蒸発しにくいが、蒸気は 空気より重い傾向(一般的な危険物と同様)
⚠ 酸化と自然発火
- 動植物油類は 空気中の酸素と反応(酸化)して熱を発生
- 熱が蓄積すると 引火点に達しなくても自然発火の可能性 がある
👉 特に 乾性油(ヨウ素価が高い油) は酸化しやすく、自然発火の危険性が高くなります。
📏 4. 指定数量(消防法)
動植物油類は、他の危険物と比べて 指定数量が大きい のが特徴です:
| 危険物区分 | 指定数量 |
|---|---|
| 動植物油類 | 10,000 L |
※ 指定数量は、消防法で定められた「1か所で扱える量の基準」です。
🏠 5. 取り扱い・保管の基本
動植物油類の扱いで重要なポイント:
✔ 換気を十分にする
✔ 冷暗所で密閉保管
✔ 火気から遠ざける
✔ 自然発火を防ぐため布類に沁み込ませない(油を染み込ませた布は発火リスクあり)
※ これは炎上リスクや蒸気発生リスクを下げるためです。
🚒 6. 消火方法(基本)
動植物油類が燃えた場合は、一般的に 窒息消火(酸素を遮断する方法) が有効です:
- 泡消火剤
- 二酸化炭素消火器
- 粉末消火器
- ハロゲン化物消火剤
※ 水は基本的に NG(火が広がる/油膜化して危険)です。
🧠 7. まとめ(試験対策ポイント)
📌 動植物油類 = 動物・植物由来の油で、引火点250℃未満の液体。
📌 指定数量 10,000 L と大きいが危険性はある。
📌 空気中で酸化→熱→自然発火 の可能性あり。
📌 消火は 窒息消火が基本(水はNG)。

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