乙4の計算問題は捨てても合格できる?結論は「全部捨てるのは危険、でも全部解けなくてOK」。合格ラインから逆算して、文系が取るべき計算と後回しでいい計算を解説します。
「乙4の勉強を始めたけど、計算問題が全然わからない…」
「文系だから、計算は捨てて暗記だけで受かりたい」
そう思っている方は多いはずです。
結論から言うと、計算問題を全部捨てるのはおすすめしません。ただし、全部解ける必要もありません。
この記事では、合格ラインから逆算して、「取るべき計算」と「後回しでいい計算」の線引きを、文系の方向けに解説します。
結論:全部捨てるのではなく「基本だけ取る」
- 計算を全部捨てる → 物理・化学の科目で余裕がなくなり、リスクが高い
- 基本の計算(熱量など)だけ取る → 合格圏に十分届く
- 手順が多い難しい計算 → 後回しでOK
順番に理由を説明します。
まず確認:乙4の合格ライン
乙4は3科目・全45問で、科目ごとに60%以上の正解が必要です。
| 科目 | 問題数 | 合格に必要な正解数 |
|---|---|---|
| 危険物に関する法令 | 15問 | 9問以上 |
| 基礎的な物理学及び基礎的な化学 | 10問 | 6問以上 |
| 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 20問 | 12問以上 |
ここで大事なのは、科目ごとの判定だということです。法令や性質・消火で満点を取っても、物理・化学が5問以下なら不合格です。他の科目の点数で埋め合わせはできません。
計算問題はどのくらい出る?
計算が絡む問題は、主に「基礎的な物理学及び基礎的な化学」の10問の中に含まれます。熱量・比熱、物質量(モル)、反応式に基づく質量の計算などが代表的です。
出題数は回によって違いますが、10問のうち数問というイメージです。【最新の過去問で数を確認して書き換える】
つまり、計算は全体の45問から見ればごく一部です。それでも、物理・化学の10問という小さな枠の中では、無視できない割合になります。
計算を全部捨てるとどうなる?
たとえば、物理・化学10問のうち、計算が3問、知識問題が7問だったとします。
- 計算を全部捨てる場合:合格には6問必要なので、知識7問のうち6問を正解しなければなりません(正答率およそ86%)
- 計算を1問だけ取れる場合:知識問題は5問でよくなります(正答率およそ71%)
計算を1問取れるだけで、知識問題で許される間違いが1問から2問に増えます。物理・化学は10問しかないので、この差は大きいです。
だからこそ、「全部捨てる」ではなく「取れる計算だけ取る」が現実的な戦略になります。
取るべき計算:公式だけで解けるもの
① 熱量・比熱の計算
文系の方でも、最初に押さえたいのがこの計算です。使う公式は1つだけです。
熱量 Q = 質量 m × 比熱 c × 温度変化 Δt
例題:水200gを20℃から70℃まで温めるのに必要な熱量は?(水の比熱は4.2 J/(g・K)とする)
Q = 200 × 4.2 × (70 − 20) = 200 × 4.2 × 50 = 42,000 J(= 42 kJ)
数字を公式に入れるだけで、化学の知識はほとんど要りません。同じタイプの問題は使い回しが効くので、習得コスパが高い計算です。
② 物質量(モル)の基本
「分子量から、何gが何molか」を求める基本だけは押さえておきたいところです。
例:水(H₂O)の分子量は18なので、18gが1molです。
詳しい解説は、こちらの記事にまとめています。
【内部リンク:文系向けモル計算の記事】
後回しでいい計算
次のような、手順が多くて時間のかかる計算は、後回しで構いません。
- 複数のステップを経て答えに行き着く反応の量的計算
- 気体の状態方程式などを組み合わせた計算
- 文章が長く、条件が複雑な問題
こうした問題は、勉強に時間をかけても正解できるとは限りません。そのぶんの時間を、法令や性質・消火の暗記に回したほうが、合格に近づきます。
文系向け:計算対策の進め方
- 公式を紙に書き出す(まずは熱量の公式だけで十分です)
- 例題を1問、自分の手で解く(読むだけでなく、必ず手を動かす)
- 過去問で同じタイプの問題だけ解く(全部の計算を解こうとしない)
- できるようになったらそこで止める(難しい計算に深入りしない)
【ここに自分の体験談を入れる:計算をどう扱ったか、どのくらい時間をかけたか、本番でどうだったか】
まとめ
- 乙4は科目ごとに60%以上が必要で、物理・化学は10問中6問が合格ライン
- 計算を全部捨てると、知識問題での失点が許されなくなりリスクが高い
- 熱量・比熱のような公式だけで解ける計算は、文系でも取れる
- 手順が多い計算は後回しにして、暗記科目に時間を使う
「計算が苦手だから無理」と決めつける必要はありません。取れる計算だけ取る、これが文系の合格戦略です。
計算対策のあとは、実際の問題を解いて感覚をつかむのがおすすめです。
【内部リンク:おすすめ問題集の記事】
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